販売力アップ! 伝える編

販売力を強化するボディコピー21個の技術として、前回そのうちの一つ「説得力を高める技術」を9つお伝えしていきました。

今回は、2つ目「わかりやすく伝える技術9つ」を紹介していきます。

 

 

わかりやすく伝える技術①

「具体化+アホ化」

 

広告は、ぼんやりとした意識で読まれます。つまり、少しでも難しいと思われたら、その時点で読むのをやめてしまいます。

ターゲットが高学歴な専門家であっても、わかりやすい表現を心がけましょう。

 

避けた方がよい言葉

・調べないとわからない熟語、ことわざ、漢字

・外国語、方言

・ターゲットが知らない専門用語

 

もし、難しい言葉を使うなら、その言葉を具体化してから、素人でも食いつくような、とっつきやすい言葉で表現しましょう。「算定基礎届」と言う企業が毎年、日本年金機構に届け出る書類を、「具体化+アホ化」すると、こうなります。

 

 

                 「算定基礎届」

 

                    ↓具体化

 

      「毎回支払う社会保険料や、将来もらえる年金を計算するために出す書類」

 

                    ↓アホ化

 

       「バカ高い社会保険料や、将来もらえる年金をミスらないための書類」

 

 

わかりやすく伝える技術②

「読み手が使う言葉で語る」

 

コピーはわかりやすさが大切ですが、ターゲットが日常で使う専門用語はそのまま書いた方が伝わります。

例えば以下の通りです。

 

ターゲット:歯科医師

「入れ歯→義歯」 「上の前歯→上顎1番」

 

ターゲット:美容師

「ハサミ→シザー」 「クシ→コーム」

 

専門的な商品を売る場合は、特に重要です。業界のことをよくわかっていないと、信用されません。

ターゲットが、どのような専門用語を使うのか?しっかりリサーチしてからコピーを書きましょう。

 

 

わかりやすく伝える技術③

「漢字を減らす」

 

セールスコピーでは、読みやすくするために漢字を減らすことも必要です。次のAとBの文章を比べてみてください。

 

    A、平仮名の割合を増やす事で        B、ひらがなの割合を増やすことで

      読みやすくなる                    読みやすくなる。

 

Bの方が、自然に入ってくると思います。目安として漢字30%、ひらがな70%の比率で書きましょう。

下記に使い方に注意したい漢字リストを載せておきます。特別な意図がなければ、ひらがなで書く方が良いでしょう。

 

達→たち            易い→やすい           予め→あらかじめ

頃→ころ            殆ど→ほとんど          概ね→おおむね

事→こと            程→ほど             何故→なぜ

全→すべて、まったく      丁度→ちょうど          且つ→かつ

頂く→いただく         為に→ために           色々→いろいろ

下さい→ください        未だ→いまだ           或いは→あるいは

 

 

わかりやすく伝える技術④

「一文を短くする」

 

サッと読めて、わかりやすいのはどちらでしょうか?

 

A、セールスコピーライターで活躍するプロは、まだほとんどいないため、

  腕が良ければ仕事に困らず、報酬の高い仕事が儲け負えます。

 

B、セールスコピーライターで活躍するプロは、まだほとんどいません。

  腕が良ければ仕事に困らず、報酬の高い仕事が儲け負えます。

 

Bの方が読みやすく、わかりやすいと感じたでしょう。理由は、長い一文を短い文章で分割しているからです。

Aのように一文が長すぎると読みにくいうえに、何が言いたいのかよくわからなくなりがちです。

ブラッシュアップのとき「長くて読みにくい」と感じたら、句点(。)を使って文章を分割しましょう。

 

 

わかりやすく伝える技術⑤

「情報を視覚化させる」

 

言葉だけでは説明が難しい場合、図や表、イラストを使うのも効果的です。

 

Pasted Graphic.jpg

https://www.olimp.jp/post/muscle 「筋肉の名前と作用|筋トレで鍛える主な部位の名称と働きを解説

 

上記の画像は筋肉の部位を説明したものです。

ただ言葉だけで説明されたらよくわからないと思いますが、このように図があれば、伝えたいことを一発で表現できます。

どうしても説明が難しいと悩んだら、図や表、イラストを使って、情報を視覚化する方法も考えてみましょう。

 

 

わかりやすく伝える技術⑥

「イメージさせる」

 

ベネフィットや特徴、メリットを伝えるとき、その情景が目に浮かぶような五感に訴える表現を心がけましょう。その方が魅力的に伝わりますし、記憶にも残りやすいです。

 

   五感に訴えないコピー            五感に訴えるコピー

   夏場のヘルメットは熱すぎる。        夏場のヘルメットはまるでサウナ。

   でも、冷風ヘルメットがあれば、       でも、冷風ヘルメットがあれば、

   頭の中が涼しく快適です。          頭の中がひんやり快適です。

 

 

わかりやすく伝える技術⑦

「箇条書きにする」

 

複数の特徴やメリット・ベネフィット・理由を語るとき、一連の文章で伝えるより、箇条書きで述べた方が

読みやすく理解しやすくなります。

 

○一段落で3つの理由を語るコピー

 禁煙すべき理由は3つあります。1つ目は、ガンや心疾患などのリスクが高まること。2つ目は、お金がも

 ったいない。3つ目は副流煙が周りに迷惑だから。

 

○箇条書きで表現したコピー

 あなたが禁煙すべき3つの理由とは?

 理由① ガンや心疾患などのリスクが高まる

 理由② お金がもったいない

 理由③ 副流煙が周りに迷惑

 

また、箇条書き部分では最初の語句に注意してください。最初の語句がおなじだと手に入る情報が少なく感じます。多少強引でも最初の語句はすべて違った表現にした方が、見た目の情報価値が高まります。

 

 

わかりやすく伝える技術⑧

「割引表記の注意点」

 

「○円割引」「○%オフ」とだけ書かれている広告をよく見かけませんか?これだけでもよいと思いますが、もっと良くするためにどれだけ安くなったかを、わかりやすく伝えましょう。

ほとんどのお客さんが、割引前の値段をしっかり覚えていません。料金が認知されていない商品ならば特に重要で、レスポンスに大きく影響します。

 

伝わりやすい「割引表記」の例

・3000円割引→3000円割引(定価7980円が4980円)

・40%オフ→40%オフ(3000円が1800円)

・2枚買ったらもう1枚無料→2枚買ったらもう1枚無料(1200円お得)

 

 

わかりやすく伝える技術⑨

「チャートを使う」

 

チャートの役割として、複雑な説明をわかりやすく補足できます。言葉で説明した後にチャートを見せることで、読み手の理解を深めます。

チャートはいくつか種類があるので、説明したい内容に合わせて活用しましょう。

今回は、その中から3つご紹介します。

 

フローチャート (ものごとの順序をビジュアル化)

 

             売れるコピーを書くまでの5ステップ

 

    ①       ②        ③         ④         ⑤

   リサーチ →     訴求決定  → キャッチコピー → ボディコピー → ブラッシュアップ

 

 

・サイクルチャート (繰り返し起こることをビジュアル化)

 

        ①Plan(計画)    →      ②Do(実行)

 

 

          ↑                                                    

 

 

        ④Action(改善)                           ③Check(評価)

 

 

・フローインチャート (ものごとが成り立つための要因をビジュアル化)

 

     商品       デザイン

     訴求       オファー     →               売れる

     マーケティング  コピー                広告

     媒体       リサーチ

 

 

 

 

相手に伝えるにはどういった工夫をすればいいのかと悩むことはあると思います。一度書いてみて、誰かに読んでもらい修正部分(わかりにくいと感じた部分)を教えてもらうなどの方法を取ってから、直しに入るといった手段も使ってみてはいかがでしょうか。自分はわかるから相手もわかるかといったら、間違いです。相手第一に考えていきましょう。