WEBと紙って何が違うの?
Q、WEBと紙媒体で、コピーは異なるべきか?
A、WEBも紙媒体も同じで問題ないです。
反応がいいランディングページのコピーを、そのまま紙のDMに使って反応が得られることは多いですし、逆のパターンもあります。
WEBでも紙でも、訴求、キャッチコピー、ボディコピーなどの基本的な考え方は同じ。媒体は違えど、言葉で何かを伝える本質は変わりません。
ただし、クリエイティブ全体の観点では、WEBと紙で次の3つの違いを理解しておく必要があります。
というわけで、さっそくそれぞれの違いを見ていきましょう。
WEBと紙媒体で知っておくべき3つの違い
①レイアウトとデザイン
②EFO
③バナー広告
①レイアウトとデザインの違い
⚪︎WEBの場合
「スマホファースト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、広告の文章やレイアウトを考えると
き、PCよりスマホからのアクセスを優先せよ、と言う意味です。
時代によって、アクセス比重の大きい端末は異なります。重要なのは、どんな時代でも広告が読まれやすい端末
で、効果的に伝えられるレイアウトやデザインが求められる、ということです。
⚪︎紙の場合
紙媒体はスペースが限られています。そのため、レイアウトやデザインが簡単ではありません。
一番いい方法は、腕の良いプロのデザイナーに頼むことですが、自分でやらざるを得ないケースもあるでしょう。
自分でデザインを考えるときの手順は次の通りです。
自分でデザインを考えるときの3ステップ
①Wordのどの文章作成ソフトで、コピーを先に完成。
②レイアウトを考える。
③最終的に装飾などのデザインを施す。
最初にレイアウトを考えると、制限をかけた状態で文章を考えるハメになり、コピーのクオリティが落ちてしまいます。
なお、レイアウトは人気のある競合広告をマネするのが安全でしょう。
②EFO
⚪︎WEBの場合
WEBで何かを申し込むとき、こんな経験はありませんか?
・入力項目が多すぎて、面倒になった
・度重なる入力ミスで、イライラした
・入力方法がわかりにくい
こういったストレスを1%でも下げるのが、EFO(エントリーフォーム最適化=Entry Form
Optimization)。入力の手間を極限まで省き、より短時間で正確に申し込めるようにする手法です。
下記の基本的なポイントはおさえておきましょう。
①レスポンシブデザインにする
スマホで閲覧したとき、PC用のフォームが表示されるページを見かけます。これだと、入力欄が小さく
見えて、お客さんが申し込みを面倒に感じてしまいます。端末によって最適な申し込みフォームが表示さ
れるようにしましょう。
②不要な項目は徹底削除
入力項目が多すぎると、お客さんの多くが面倒に感じて離れてしまいます。申し込みフォームでは、必要
最低限の項目にしましょう。「名前のふりがな」「誕生日」「職業」「備考欄」「アンケート」など、申
し込みに不要な欄がないか再確認しましょう。
メールアドレス確認用項目も、ほとんどの人がコピペするので必要ないです。「この項目を増やそう」で
はなく「この項目を減らそう」と言う考えに切り替えましょう。
③顧客情報の収集は2段階に分ける
初回の申し込みでは最低限の情報を入力してもらい、その他の情報は申し込み後に登録してもらう流れが
重要です。
④「必須」を表示する
名前や連絡先など、入力必須の項目では、入力欄の横に「必須」と表示しましょう。必須項目の記入もれ
によるエラー表示が続くと、その時点でお客さんは申し込みを面倒に感じて離脱してしまいます。
⑤半角全角の指定をしない
住所の番地を全角で入力することにストレスを感じ、エラーの原因としても多いので、離脱原因として無
視できないものです。
⑥住所の自動入力
郵便番号を入力すると住所が自動的に入力されるようにしましょう。住所の入力はかなり面倒で、ユーザー
ストレスの高い作業となります。
⑦不要なリンクを設置しない
申し込みフォームに他商品やトップページなどへのリンクを入れると離脱が増えます。そのリンクを踏ん
だ後、申し込みフォームに戻ってこなくなるからです。フォームでは、商品の申し込みだけに集中しても
らいましょう。
⑧既存顧客の入力を無くす
アマゾンを例にしますと、一度買い物をすると次から個人情報を入力することなく、わずかな確認作業で
購入できます。このお手軽さは、リピート購入を増やす上で欠かせません。
⑨申込にかかる時間を教える
「登録10秒」「1分で申込完了」など、フォームの目立つところに、申込にかかる時間を案内します。
多くのお客さんは、申込に時間をかけたくないと思いますので、そのストレスを軽減できます。ただし、
本当に短時間で申し込みできる場合にのみ有効です。
⑩記入例を表示する
項目の横に何を入力すべきかの例を見せます。例があると、お客さんは迷いなく入力でき、ミスも減らせ
ます。
※郵便番号(必須) [例]239-0703
都道府県(必須) [例]神奈川県 など
⚪︎紙の場合
WEBとは違い、紙媒体ではできることに限りがあります。次のテクニックを知っておいて損はありませ
ん。
① 既存顧客向けのDM
すでにお客さんの情報を知っているので、次の例のように顧客情報を印字した状態の申し込み用紙を同封
するのがオススメです。
お名前:〇〇様 TEL:080-123-456 FAX:〇〇
〒456-789
住所:〇〇県〇〇区3-4-5
Email:abcde@efgh.com
商品番号:SJU001 商品名:しっとりスキンケア
商品構成:ボトル1本
価格:1000円(税込1200円) 送料:無料 決済方法:代金引換(手数料無料)
保証:30日間返金保証 広告コード0012
② FAXDM
顧客情報を取得できない新規の見込み客へのFAXDMでも、企業名、電話番号、FAX番号などの基本情報
を印字済みにして送信できる配信業者があります。記入の手間が省けるので、レスポンスアップに役立ちます。
③ チラシ
チラシの場合、電話申し込みが一般的です。ただし、最近のユーザーはチラシで興味を持った後、WEB
で詳細を調べてから申し込みする人も多いので、ユーザーに見てもらいたいWEBヘアクセスできるQRコードや、
「詳しくは〇〇で検索」掲載しておきましょう。
③バナー広告
バナーはWEBならではの広告です。いろんな形式がありますが、大きく見て、テキストバナーと画像バナーに
分類できます。
テキストバナー・・・どの部分がキャッチコピーに該当するのかを把握しておきましょう。
一番目立つテキスト部分の良し悪しで、CTRが大きく変わります。
画像バナー・・・コピーよりも画像がCTRに影響します。バナーで使用するテキストや画像は、ターゲット
タイプ別に考えましょう。
[ターゲット別] バナー広告のテキスト・画像のポイント
ターゲットタイプ①を狙う場合
・テキスト・・・商品と魅力的なオファー
・画像・・・魅力的な商品画像
ターゲットタイプ②を狙う場合
・テキスト・・・商品名、魅力的なオファー、他との違い、ベネフィットなど
・画像・・・魅力的な商品画像、ベネフィットが伝わる画像
※タイプ②の欲求は振り幅が大きいため、いくつかの要素で広告テストが必要です。
ターゲットタイプ③を狙う場合
・テキスト・・・ベネフィット、または興味関心だけを刺激するコピー
・画像・・・ベネフィットが伝わる画像、または興味関心だけを刺激する画像
※タイプ③向けのバナーは、少しでも売り込み感が伝わると無視されます。
「何か面白そうな情報だな~」と思わせるクリエイティブが必要です。
○バナーテキストは「ザイガニック効果」が命
続きが気になるコピーでないとクリックしてもらえません。ザイガニック効果の高い表現を心がけましょう。
タイプ①であっても、次のような表現が求められます。
例:学習塾
〇〇学院の夏期講習が無料 → どうして、〇〇学院の夏期講習が無料なの?
基本的にコピーは同じですが、その他の違いがあると言うことを理解しておきましょう。また、ターゲットに対してもタイプ別に適したテキストや画像をうまく使いましょう。