コピーライターになるには?

コピーライターになるために必要なこと、就職先、お金事情などさまざまな情報をお伝えしていきます。

 

 

 

○コピーライターまでの道のり

コピーライターになるのに特別な資格はいりません。

学校卒業後、広告代理店や制作プロダクションへ就職するのが、一般的な方法となります。

 

ただ、入社後すぐにコピーライターの仕事を任されるのは少なく、まず広告の全体的な流れを学び、経験を経たのちコピーライターとしての業務を担当させてもらえます。

 

ちなみにライターの種類によって少し仕事が違ってきます。

 

セールスコピーライターの場合

オンラインショップを運営している会社はもちろん、多くの会社は販売促進を行うため、ポジションが生じやすい。

そのため企業の求人は比較的見つけやすいでしょう。

マーケティングやWeb、データ分析などの経験があれば、アピールポイントになります。

 

 

ブランディングコピーライターの場合

広告代理店や制作会社などに入社し、経験を積むのが一般的。

新卒採用でも中途採用でも、募集自体が多くありません。

就職を目指す学生や、転職を考えている社会人が、養成講座で一定の基礎を身につけてから採用試験を受けるケースも多く、

競争率は高いです。

 

 

メディカルコピーライターの場合

企業の求人は比較的見つけやすいです。

ただし、医学・薬学系の知識など、採用条件で高度なことが多いため、該当する人が少ないでしょう。

医療系専門の広告代理店に就職したり、薬剤師などから転向したりというケースが多いようです。

 

 

 

○資格

結論から言うと、コピーライターになるのに資格は必要ありません。

しかし、コピーを書くために必要な「スキル」が重視されます。

主な内容を紹介していきます。

 

・書く力

 「書く力」とは文章力や表現力、ボキャブラリーといった総合的なもの。

 これは大学などでの勉強でも高めることができます。

 しかし、コピーのセンスについては、その人が持つ適正による部分が大きいです。

 数ある中から、どのコピーがいいのか「判断する力」を育てることも必要です。

 

 

・情報収集力

 コピーライターはさまざまなジャンルのコピーを書くため、たくさんの引き出しを持っておくことが必

 要。

 常日頃から新しい情報にアンテナを張っておき、気になるものがあったら、随時リサーチする癖をつけましょう。

 

 

マーケティング知識

 魅力的なコピーを書くためには、消費者心理や市場動向などにもとづくマーケティング知識が必須。

 本などを読んで知識を吸収することができるほか、セミナーなどに参加するのも一つの手です。

 

 

・プレゼン力

 いくらいいコピーが書けても、その背景にある想いや理屈をクライアント、ターゲットに「わかりやすく」伝える

 のは難しいです。

 プレゼン力を高めるには、とにかく場数を踏むしかありません。

 何かを人に説明するとき、どうすればわかりやすく伝わるかを深く考える、また舞台劇やカラオケなどで人前に

 立ち、度胸を培うのも一つの手です。

 

 

 

○就職

広告代理店では、採用条件として「4年生大学卒業以上」を挙げているところがほとんど。

とくに大手の広告代理店は人気があり倍率が高くなりがちで、難関大学を出ていることが求められる傾向が多いです。

 

 

 

○学校

 

・大学

 大学出でなるのに文系・理系や学部の種類はそれほど重視されず、医学部からも採用されます。

 また、「広告研究会」や「マスコミサークル」などに入っていた人には有利に思われますが、必ずしも

 そうとは言い切れません。

 仕事をする前に変な癖がついてしまうなどの理由から、会社から敬遠される場合もあるのです。

 むしろ美術のセンスを磨いたり、文化を研究するような活動が好印象になるようです。

 

 

・専門学校

 大手の広告代理店以外の広告関連会社への就職を目指すのであれば、専門学校卒の方でも可能性はあります。

 コピーライターに比べ就職しやすいのが、編集ライターやWebライター。

 こうした一般的なライター職で経験を積み、広告業界・マスコミ業界で知識や人脈を培うと、転職がスムーズに

 いくことがあります。

 

 

・スクール

 一般ライター職や広告業界・マスコミ業界で働いた経験がある人の場合、コピーライターへの転職を目指すときに

 強みになるのがコピーライターを養成する講座での学びです。

 

 

・通信講座

 コピーライターの講座は、基本的に通学制のものが中心。

 指定の学校へ通い、教室で講師の授業を受けるスタイルとなります。

 一部では通信で学べる講座もあります。

 

 

おまけ 独学でなれるのか?

コピーライターになるために必ず通わなくてはいけない学校・スクールなどは存在しないため、独学でも十分に可能です。

その場合、まずは広告業界に入り、熱意をアピールしながら仕事を任せてもらえるように目指すのが近道といえるでしょう。

大手広告代理店の場合、営業職など他の職種で入社しても、社内試験を経て別職種へ移る機会が得られることもあります。

 

コピーライターになりたいのであれば、日頃から広告やコピーに関する感度を高めておきましょう。

コピーライティング関連の本をたくさん出版されているので、そういったものにも目を通してみましょう。

 

 

 

○向いている人

 

・言葉が好き

 コピーライターは短い言葉で、心に残る表現を考える仕事のため、言葉そのものが好きな人には向いていると思い

 ます。

 

 

・粘り強さと根気がある人

 コピーライターは華やかな存在に見られますが、実際は地味な面もあります。

 コピーを考えるときは自分と深く向き合うことにもなりますし、「これぞ」と言うコピーを書き上げるのに、何日

 も苦しみながらアイデアをひねりだす作業を続けるることも。

 すぐに答えが出なくとも簡単にあきらめず、粘り強く地道に努力できるかが重要となってきます。

 

 

・「伝えたい」気持ちが強い人

 コピーライターとは、何かを世の中に「伝える」仕事です。

 伝えるのは、商品の魅力だったり企業の考え方だったりとさまざまですが、自分が生み出す言葉ひとつで多くの

 人々を感動させたり、新たな行動を起こさせるのは、簡単なことではありません。

 「自分の言葉で思いを伝えるんだ!」と言う情熱こそが、コピーライターにとって何より大切なことだといえるで

 しょう。

 

 

 

○年収

コピーライターは実力がモノを言う仕事です。

そのため各個人の経験やスキル、実力によって大きく差が出ます。

 

・会社員

会社員の場合、目安は300~650万円。

会社の規模によっても年収が左右されます。

小企業では300万前後、中企業では400~500万程度、大企業では500~650万程度と考えてよいでしょう。

 

年齢によっても差があり、20代の場合は250万程度にとどまる場合もあります。

 

フリーランス

フリーランスでは、目安は200~300万円。

企業に勤めた後フリーランスとして独立する場合、クライアントと案件ごとに価格を交渉する必要があります。

文字量・実力・掲載媒体や発注元との関係性などを考慮したうえで報酬が決められます。

 

 

 

コピーライターの仕事内容について語っていきました。

これを見て少しでも興味が湧いたなら、調べてみたり思い切って目指してみてはいかがでしょうか。