就活生必見!面接用キャッチコピーとは
学生の皆さん!就職活動は進んでいますか?
今のご時世難しいとは思います。
自分も就職活動に困っていて大変です。。。
就職といえば「面接」がありますよね。
そのとき、「自分を表したキャッチコピーはなんですか?」といった質問があります。
トリッキーな質問に思えますが、聞いてくる割合が意外と多いようです。
なぜそのようなことを聞いてくるのか、最適な答えは何かを分析・解説していこうと思います。
○質問の意図
面接官がこの質問をする意図は次の4点に絞れます。
1、自己分析をしっかり行なっているか、就活に対する意識が高いかを見極めたい
2、質問の意図を理解して、適切な答えができるかをチェックしたい
3、言葉選びのセンス、人にものを伝える能力を確認したい
4、エントリーシートの記述内容や、面接の内容との整合性をチェックしたい
対策とポイントを順に説明していきます。
①自己分析から導き出した自己PRの内容、エントリーシートの内容を振り返る
企業によって、エントリーシートに「あなたのキャッチフレーズをお書きください」と要望している場合があります。
すでに決めていて提出してある場合→提出したものを面接で魅力的に伝えればいいのです。
その場合、あえて新しいものをぶつけるのは一貫性に欠け、
他の記述内容の信憑性にも悪影響があるためやめておきましょう。
まだ作っていない、提出していない場合→面接までに用意する必要があります。
就活に使うキャッチフレーズなので、あなたのアピールしたい
長所、個性、価値観、人格が中心のテーマとなってきます。
あなたの良さ、企業にアピールしたいポイントを言語化して伝えましょう。
②就活という目的、面接官というターゲットを理解してメッセージを作る
学生によっては、自己PRの内容の一部、例えば「ソフトテニス 全国男子3位」のような実績をそのままキャッチフレーズに使用している場合があります。
しかし、この質問の意図からして適切とはいえません。
あくまで目的は就活です。
スポーツ推薦枠を狙っているなら別ですが、「それが企業にとってどんな意味があるか」に関して語られる、もしくは仕事につながる内容にしましょう。
あなたが語りかけるのは面接官です。
どんな内容であれ、仕事につながるようにしましょう。
ちなみにキャッチフレーズを言うだけでは不十分です。
必ず根拠となるエピソードを絡めてアピールしたい内容を説明しましょう。
③差別化やインパクトのある表現にできないか、工夫してみる
このポイントは特に注意してください。
多くの就活マニュアルや就活情報サイトでは「キャッチコピーの作り方」としてテクニックが紹介されています。
それらのテクニックを否定するつもりはありませんが、多くの学生が誤解しそうな内容なのです。
テクニックからメッセージを作らないでください。
「あなたの言いたいこと」を先に決めて、可能であれば表現を工夫してみてください。
テクニックから入ると、あなたの伝えたいメッセージが弱まってしまう恐れがあります。
また、ビジネスのなんらかのプラスを与えるという「繋ぎ」の視点は絶対に必要です。
キャッチコピーだけで表現できなくとも、必ず説明、文脈は作っておきましょう。
本質的なことを短い表現でわかりやすく伝える能力、あなたに対する興味を湧かせるきっかけを作る能力(印象に残す能力)は問われます。
この2点は頭に入れておいてください。
④エントリーシートで一番表現したかった内容が反映できているかをチェックする
キャッチフレーズ・コピーなのであなたが一番伝えたい内容か、少なくとも伝えたい内容の入口(興味を掻き立てるきっかけ)になっていることが必要。
エントリーシートで一番伝えたかった、あなたの人格や強み、長所が凝縮されているべきなのです。
コピーを何案か作った後、伝えたいことが一番伝わるもの、一番興味が湧きそうなものを選択しましょう。
一貫性はとても重要なポイントとなってきます。
⑤自己分析ツールを活用して、「自分のキャッチコピー、キャッチフレーズ」を完成させる
「自分のキャッチコピー、キャッチフレーズ」に上手く答えるには、自己分析を通じて、自分にはどんな強みや長所があるのか、仕事に行かせる個性を探し出す必要があります。
ただ、自己分析は難しく、時間がかかります。
そんな時に役立つのが、本格的な適職診断ソフト「AnalyzeU+」。
「AnalyzeU+」は251問の質問に答える診断テストで、答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」をもとに、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれるものです。
「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。
もちろん全て無料で利用できます。
OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので、就活をスタートした人、選考結果に納得がいっていない人や、更に就活を継続してより良い選択をしたい人は登録して損はありません。
○4つの注意ポイント
ポイント1
大喜利や謎かけはコピーに必要ない
就活のキャッチコピーに驚きや感動は不要。
ウケ狙いをしたり、わかりづらい表現は良しとしません。
企業が期待しているのは表現のうまさではなく、誰にでもわかりやすく伝わるコピーです。
ポイント2
語るべきは「理想」ではなく、「今の自分」
「〇〇でいたい」「〇〇を願う」と行った夢や理想を抱く就活生がいますが、それはキャッチコピーとしてはふさわしくありません。
企業が知りたいのは、その人が実際に行動してきたことと、それによって作られた現在のパーソナリティ、能力だから。
ありたい姿や理想の自分ではなく、「今」の自分について盛り込むようにしましょう。
ポイント3
言葉選びは9割の人に通じるものを
コミュニケーションを取る相手の知識量は、常に自分と同じとは限りません。
そのため、キャッチコピーは多くの人が知っている言葉で構成しましょう。
例えば「ウマ」ならみんなが共通してイメージを持ちやすいですが、「オジサン」では魚マニアでもないと伝わりづらいでしょう。
説明を聞かないとわからない表現は避けましょう。
ポイント4
修飾語+名詞も簡単だが、ありがちに注意
一番作りやすく、読んでわかりやすいのは「〇〇な△△」という形。
大切なのは内容なので、表現が幼稚に見えても気にする必要はありません。
ただ、「私は絵が描けるゾウです」といった逆イメージの組み合わせで訴えるのは、結構「あるある」なパターン。
マイナスにはなりませんが「またか」と思われるリスクもあるので、意外性の組み合わせは、よほど説得力のある「なぜならば~」の部分を練っておいた方が良いでしょう。
○相手に伝わるキャッチコピーを作るための4つのヒント
①「弱み」も魅力かもしれない。自分の見る視点を増やす
人は自分を客観視するのが苦手です。
学生の多くも得意ではありません。
そんなとき、逆にネガティブな部分(弱み)に目を向けてみましょう。
自分では弱みだと思っていた部分が、他人から見ると魅力的に映るかもしれません。
たとえば、自分は引っ込み思案な性格ですが、他人から見れば物静かで協調性がある人、と思われているかもしれません。
さらに、自分の弱みを笑って伝えられる人は、他人の弱みも理解でき、受け止める度量があるのではと感じ、好感がもたれます。
このように、ときには俯瞰して自分を見るイメージでモノの見方を増やすと、弱点を持ち味に変えてしまうことも可能です。
②周りのものとの関係性から自分を表現してみる
就活のキャッチコピーにも自己分析は大事ですが、自分の中へ中へと入りすぎると行き詰まってしまいま
す。
そんなとき視点をひいて、「社会の中の自分」という視点を持ってみるのはどうでしょうか。
実際にキャッチコピーをする時にも、家族の中の自分や、街の中に溶け込んでいる自分、アニメ付きな自分とアニメとの関係性、ラーメンを愛している自分を表現するなど、広げてみるのもいいと思います。
③人間性は100%伝えられない。好きな自分を抜き出す
就活のキャッチコピーとは、自分という人間性を余すところなく伝えるものではなく、「一番自分らしい自分」の部分を切り取り、企業に「この人と話してみたい」と思わせるきっかけになるもの。
短いキャッチで人間性を100%表現するのは不可能なので、それはいい意味であきらめましょう。
大事なのは、多面的な自分の中からなぜその部分を切り取ったのか、なぜそこを伝えようとしたのか、を明確にしておくことです。
④みんなに伝わる普遍的な言葉で、本質に迫る
伝えたい自分を言葉に置き換えるとき、美しい修飾語や流行の言い回しを並べたいわゆる「コピー風のコピー」に酔わないこと。
また、ハワイに行ったことがないのに「ハワイの太陽のような・・・」とするなど、本人の体験や実感の枠を超えた表現はかるく見えるので要注意。
いいコピーとは、誰にでも伝わる=共感できる言葉で、ものの本質に迫ること。
時間がたっても変わることなく、長く通用するものです。
もちろん就活生にプロのレベルを求めているのではありませんが、就活のキャッチコピーでも自分の本質=
価値に迫る言葉を探すと言う点では同じだと思います。
就活のキャッチコピーとは的確な言葉の使い方を考えること。
これは社会に出ても役立つものです。
コピーとは基本的に、相手に何かを伝えるもの。
相手と良好な関係を築くには、どんなキャッチコピーが合うのかを見つけてください。