キーワード訴求 Part2

Part2です。前回に引き続きキーワードに関するポイントを抑えていこうと思います。

 

 

 

・型21 「求む」を入れる

 文法

 求む+事象、サービス、商品

 

 ポイント

 「求む」は、極めて直接的な表現であり、だからこそインパクトがあり、目を惹きつけるものがあります。

 「求む」の前後には「人」に関する言葉がよく置かれ、自衛隊募集などの求人広告において最も力を放つ

 表現です。

 

 

 

・型22 「これ、この」で始める

 文法

 これ、この+事象、成果、サービス、商品

 

 ポイント

 「これ、この」を設定すると、後にくる情報は具体的になります。

 ポイントが絞り込まれている、もしくは絞り込みたい場合に設定すると、コピーが俄然具体的になってわ

 かりやすくなります。

 

 

 

・型23 理由の「~だから」を入れる

 文法

 原因+~だから+結果

 結果+~だから+原因

 

 ポイント

 人は「その理由はなんなのか?」といった因果関係を知りたがります。

 「~だから」という表現は、「原因」と「結果」をつなげる役割があるため、因果関係をシンプルに表現

 したいときに有効活用できます。

 

 

 

・型24 仮定の「(もし)~なら、(もし)~しても」を入れる

 文法

 (もし)~なら+商品、機能、対応策

 

 ポイント

 「(もし)~なら」という表現は「最高の状態=夢」と「最悪の状態=損失」があり、人は両者ともに惹

 かれやすいです。

 「最高の状態=夢」を伝える場合、「もし~をしたら、このような良いことが」

 「最悪の状態=損失」を場合、「もし~をしなかったら、こんな目にあうかも」

 などと表現する方法があります。

 すこしマーケティングの話になりますが、人は今何かを得るよりも、今あるもを失うことに対して強い動

 機付けを見出す傾向にあります。そのため、「損失」に対する訴求をするとより効果的です。

 

 

 

・型25 「アドバイス的表現」を入れる

 文法

 アドバイスまたはアドバイス的表現+情報、対応策、機能

 

 ポイント

 「アドバイス」には様々な手段を使っても基本的には「上から目線」のニュアンスが出てしまいます。

 「~のアドバイス」のほかに「教えます」「ご存知ですか」「~してみてはいかがですか」「おすすめし

 ます」など使ってみると良いでしょう。

 上から目線は注意が必要です。読み手に不快な印象を与えかねません。上から目線でもいい場合は、書き

 手の方が、読み手より明らかに専門知識があるという立場に限られます。そこで、読み手に「これはあり

 がたい、役立つ情報だ」と思わせることができれば、好意をもって注目してもらえます。

 

 

 

 

キーワード訴求 3つのヒント

 

ヒント1 どんなときに使うか

     筆が進まないときは、「先にキーワードを設定する」

     書くのに悩んだときは、「どうやって〇〇するのか」「〇〇する方法」などと先にキーワードを

     設定してから空白部分を埋める作業に入ります。 こうすることで筆がなめらかに動きます。

 

ヒント2 これだけは抑えたいキーワード

     型18「理由、なぜ」は万能

     前回紹介した型18の「理由、なぜ」はぜひ押さえておきたいキーワードです。

     なぜなら、人は「理由、なぜ」という問いの後にある「答え」を知りたくなるからです。

 

ヒント3 キーワード訴求コピーのテクニック

     「Ask(問い)」 「Answer(答える)」「Action(行動させる)」

 

     テクニック1 Ask(問い)

     「~する理由」「なぜ~するのか」のいずれのキーワードにおいても重要なのは「問いかけ」で

     す。読み手は常にその先にある「答え」探そうとし、その「答え」こそが、訴求したいサービス

     や商品であるべきなので、何を「答え」とするか、事前に決めて問いかけることがキャッチコピ

     ーに求められます。

 

     テクニック2 Answer(答える)

     「問い」を設定したら、その「答え」は、「問い(~する理由)(なぜ~するのか)」という

     キーワードコピーの近い場所に置かなければいけません。この「答え」が離れて文末などに来て

     しまうと、読み手の好奇心が一気に冷めてしまいます。

 

     テクニック3 Action (行動させる)

     「問い」のキャッチコピー、「答え」のボディコピーに誘導したら、読み手の納得感は格

      段に高まっています。 その勢いを止めぬうちに「行動させる」ことが肝心です。

      申し込みページへクリックしてもらう、電話をかけてもらうなどが「行動させる

              (Action)」です。

 

 

 

少しマーケティング要素も含んだ回となりました。コピーを考えるとき一発目から良いものは出てこないのが普通です。そこでがむしゃらに考えるのも悪くはないと思いますが、時間だけが過ぎ頭も疲労し切ってしまいます。そんなときに、前回そして今回説明させていただいた型を使って考えてみてはいかがでしょうか。きっとあなたを助けてくれる相棒的存在になってくれるでしょう。