これだけは知っといて! WEBの広告テスト9つの指標

前回の続きとし、WEBの広告テストで最低限理解しておくべき9つの指標をお伝えしていきます。

 

WEB広告の強みは、リアルタイムで細かい効果測定ができること。

とはいえ、新しい効果測定の考え方や指標が次々と登場するため、多くの方が苦手意識を持っています。

でも、ご安心を。

 

今からお伝えする9つの指標さえわかっておけば、基本的な広告テストは問題ありません。

また、別の指標を理解するときの基本にもなります。

 

 

 

①インプレッション数

広告が表示された回数。

「imp」「imps」と表記されることもあります。

 

 

開封

メールやLINEなど、お客さんにメッセージを送る媒体での開封指標。

開封率が高いほど、その媒体でのレスポンスは向上します。

開封率はメールであれば件名、LINEであれば最初の一言が大きく影響します。

 

また、配信日時やメッセージを送るリストの状態も重要。

リストと売り手の信頼関係が濃いほど、開封率はアップします。

 

 

式:メッセージを開封した人数÷配信数×100=開封

 

 

③CTR (Click Through Rate)

広告表示回数(インプレッション数)のうち、何%がその広告をクリックしたかを示す指標。

主にバナー広告で重要視される指標ですが、CTRが良いほど、その広告に興味を持った人が多いことになります。

 

媒体によっては、CTRが良いほど1クリックあたりのコスト(CPC)が下がることもあるため、

広告の費用対効果に大きく影響します。

 

 

式:クリック数÷インプレッション数×100=CTR

 

 

④CPC(Cost Per Click)

1クリックあたりの費用を示す指標。

CPCが低いほど、低予算で多くのユーザーに広告を見てもらったことになります。

 

次の公式は、リスティング広告フェイスブック広告など、CTRや他の要素でCPCが変動する媒体もあるためご注意を。

 

 

式:広告費用÷クリック数=CPC

 

 

⑤CV(Conversion)

広告から発生した申し込みや販売、問い合わせなど、売り手が求める成果を示す指標。

広告レスポンスでもっとも重要な指標となります。

 

セールスコピーは、CV数を増やすための技術と呼んでも過言ではありません。

 

 

⑥CVR(Conversion Rate)

サイト訪問者の何人がコンバージョンしたかを示す指標。

一般的なWEB媒体でいえば、バナーをクリックしたユーザーのうち、何%がコンバージョンしたかを示す指標になります。

 

CVRは、LPやWEBサイトの良し悪しを判断するのに重要です。

もし、バナーのCTRが良くてLPのCVRが低ければ、改善すべきはLPだとわかります。

 

 

式:CV数÷サイト訪問者数×100=CVR

 

 

CPA (Cost Per Action)

1件のCVを得るためにかかった費用を示す指標。

CPAが低いほど、費用対効果の高い広告運用ができています。

 

CPAを改善するには、CVRだけでなくCPCの改善も重要になるため、WEB広告全体の良し悪しを判断する指標になります。

 

 

式:広告費用÷CV数=CPA

 

 

⑧ ROAS(Return On Advertising Spend)

広告費用に対して得られた売り上げを示す指標。

広告で利益を出すためには、あらかじめ目標のROASを設定しておく必要があります。

 

式:売り上げ÷広告費用×100=ROAS

 

 

⑨LTV(Life Time Value

1人のお客さんが、そのサービス利用を終了するまでに、どれぐらいの売り上げをもたらすかを示す指標。

LTVを正確に計測できていれば、目標CPAをより正確に計算できるようになり、広告展開がやりやすくなります。

 

LTVの計算式はいくつかありますが、実用的なものを2つ紹介します。

 

 

式① 平均購買単価×購買頻度×継続期間=LTV

 

この式はLTVの一般的な式ですが、正確な継続期間を測るには、

それなりの事業期間が求められます。

 

式② 年間売り上げ÷1年間に購入した顧客のユニーク数=LTV

 

この式は、1年間で1人のお客さんが平均して何円の売り上げを生むかを計算します。

 

 

 

以上が9つの指標でした。

 

 

ここで1つ、広告テストを続けた結果、レスポンスが満足いくものになったら守っていただきたいことがあります。

それは、その広告を徹底して使い続けること。

多くの方が、ちょっとレスポンスが下がっただけで、広告を作り直そうとします。

 

しかし、一度成功した広告は、効果がなかなか落ちません。

効果が落ちたとしても、それは一時的なものである場合が多く、しばらくすればレスポンスは復活します。

 

何よりも問題なのは、お客さんより先に、作り手が飽きてしまうこと。

反応が取れる広告に飽きてしまい「もっと良い広告を作りたいと考えてしまうのです。」

これは、苦労して育てた優秀な営業マンを、わがままな理由で解雇するのと同じ。

非常にもったいないことです。

 

反応の高い広告は、限界まで使いまわしてください。