コピー力を高めるにはゲームから習う!

皆さんはよく「ゲーム」をする方ですか?

今やスマホゲームやソーシャルゲーム(ソシャゲ)など私たちの日常の一部として存在しています。

今回はみんなが大好きなゲームをご紹介!・・・ではなく、「ゲームのシナリオ文章」に注目していきま

す!

 

 

 

○ゲームのシナリオ文章

ゲームのシナリオは「シナリオライター」の方々によって制作されています。

 

シナリオライターって、どういう仕事?

シナリオライターとは、映画やテレビドラマといった映像作品の脚本のほか、舞台の台本、ドキュメンタリー番組やバラエティー番組の台本を執筆することを専門としている人のことを指します。映画やテレビドラマ、あるいは舞台の台本(脚本)を専門にしている人は脚本家と呼ばれ、テレビ番組の台本を主に手がける人は構成作家と呼ばれることもあります。シナリオライターは、ジャンルにとらわれずより広範囲に台本や脚本などのシナリオを提供している人のことを指します。

https://www.tca.ac.jp/creative/job/publication/scenariowriter/

 

 

 

ゲームのシナリオってコピーライティング的にはあまり注目されていませんが、実はかなり練られていて、参考になります。

 

ゲームのテンポを崩さないよう、読みやすい文章となっており、難しい言葉や漢字などはあまり使われていません。

 

さらに、一つのポイントとしてゲームのシナリオには分岐が発生します。

ここは映画や小説とは大きく違います。

 

右に進む、左に進む、「はい/いいえ」を選ぶ、など選択肢によってその後のストーリーが変わってきます。

 

つねに展開が変わる可能性を入れた、非直線なストーリー構造となっているのです。

 

さらに言えば、「ループする」という特徴もあります。

一度クリアしたゲームをもう一度プレイさせるための、ゲーム用語でいう「やりこみ要素」というのも重要となってきます。

 

初回のプレイでは発生しなかったイベントが、クリア後には出現するなどといった要素を盛り込むことで、何度も繰り返し遊び「鑑賞する」という感覚でゲームを楽しむこともできます。

 

コピーライティングも一緒。

読み手を文章に引き込むことが大切です。

 

 

 

○小学5年生でも読めるコピーを

「難しい漢字」、「専門用語」は見ているだけで疲れます。

 

研究対象を詳しく調べるため、測定機器の駆動による物性測定を敢行する。

測定機器はそれに固有の限界を所持し、測定者も錯誤するから、測定値は変位を所持する。

 

こういった文章は見ているだけで嫌になりますよね。

 

漢字だらけの文章、普通の人がわからない単語を使っている文章は読まれません。

だからこそ、小学5年生でもわかりやすいように、

 

・意図的に漢字を「ひらがな」にする

・長めの「カタカナ」を入れる

・改行や(、)(。)を適切な場所に入れる

カギカッコを使用する

 

などの配慮が必要です。

 

 

 

○3つのNot

コピーライティングをしていくにあたって、ぶつかる壁といえる「3つのNot」。

 

読まない(Not Read)

信じない(Not Believe)

行動しない(Not Act)

 

この3つの壁のことを指します。

 

この壁を1枚づつ超えていかないと、コピーを読んで商品を購入してくれません。

「小学5年生でも読めるコピー」にするのは、この最初の「Not Read」を突破するのに必要なのです。

 

 

 

○黒っぽい文章、白っぽい文章

文章はパッと見た時のイメージが大切。

 

「黒っぽい文章」とは文字がギュッと詰まって、全体が黒っぽく見える文章のこと。

黒っぽい文章だと、読みにくいと思われストレスを与えてしまう可能性があります。

適度に余白があり、資格的な圧迫感が少ない「白っぽい文章」の方が読みやすいです。

 

(例)

・黒っぽい文章

 

お世話になっております。株式会社〇〇の山田太郎です。

早速ご返信を頂き、誠に有り難うございます。

研修後に実施する懇親会にもご参加頂けるとの事。御多忙の中、調整頂き、心より感謝申し上げます。

研修タイトルですが、社内で協議した結果、「リーダー力向上研修」に決定しました。拝聴できる事を、今から楽しみにして居ます。

なお、事前に配布するレジュメにつきましては、10月21日(水)の正午迄に御送信頂けると助かります。

ご多忙の所、恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

おそらく読みにくいと感じたことでしょう。

原因は改行や段落の間が詰まっていること。

これだと圧迫感を与えてしまいます。

 

ではこれを白っぽい文章に直してみましょう。

 

・白っぽい文章

 

お世話になっております。

株式会社BUNSHOの山田太郎です。

早速ご返信をいただき、誠にありがとうございます。

研修後に行う懇親会にもご参加いただけるとのこと。

ご多忙のなか、調整いただき、心より感謝申し上げます。

研修タイトルですが、社内で協議した結果、

「リーダー力向上研修」に決まりました。

拝聴できることを、今から楽しみにしています。

なお、事前に配布するレジュメにつきましては、

10月21日(水)の正午までにお送りいただけると助かります。

ご多忙のところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

適切な改行をなどをしたおかげで、

白っぽい文章の方が格段に読みやすくなりました。

 

 

 

コピーは読まれて、初めて効果を発揮します。

専門書や教科書のような文章では読む気を無くし、途中離脱してしまう人が出てしまいます。

 

ぜひコピーを書くときは、わかりやすい白っぽい文章を心がけてみてください!