今と昔を比較! 売り上げをアップさせるネーミングのコツとは?

この世には数え切れないくらいの商品があります。

その中でも、「ヒット商品」と言われるもの。

機能面ももちろんですが、ヒットした理由として「ネーミング」も関係しています。

 

今回は、ネーミングで売り上げがアップした商品を事例に、ネーミングのコツを紹介していきます。

 

 

 

 

○商品名を変えたら売り上げがアップした商品とは?

商品名を変えるだけで大ヒットなんて、ありえるのでしょうか?

 

実は世の中で大ヒットとなっているあの商品も、最初はまったく違う商品名だったためにヒットせずという事例はたくさんあります。

 

ここから少しだけ事例を紹介しますね。

 

 

 

缶煎茶

 

この缶煎茶という名前で発売され、「煎茶(せんちゃ)」という読み方さえ戸惑わせたのは、

「お~いお茶」です。

 

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https://www.itoen.jp/oiocha/ 「とどけ!お茶のチカラ」 お~いお茶|伊藤園

 

「煎茶の読み方がわからない」 「前茶と読むのか」 「そもそも日本のお茶なのか」などと物議まで読んだお茶。

 

そこで発売元の伊藤園は、煎茶の呼び方について調査を行ったそうです。

 

その結果、ダントツの1位は緑茶。

 

ではネーミングは「缶緑茶」

 

 

 

・・・・にはしませんでした。

 

伊藤園はさらに調査を進め、お茶についてのイメージを調査した結果日本人が感じる煎茶に対する親近感、家庭的な飲み物であるということに注目したのです。

 

その結果、過去にCMで使用した「お~いお茶」というフレーズにたどり着き、商品名として名付けました。

 

わかりやすさ、親しみやすさが成功の秘訣となった例といえます。

 

 

 

モイスチャーティッシュ

 

モイスチャーティッシュと聞いてピンとくる方はいらっしゃいますでしょうか?

 

実はこれ鼻セレブです。

 

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https://hana-celeb.com鼻セレブ|nepia)

 

今や保湿ティッシュの代名詞とも言える鼻セレブ、当初はモイスチャーティッシュという名前で販売され、全くヒットしなかったそうです。

 

販売当初は保湿ティッシュというジャンルはまだ知られていなかぅったこともあり、

その価値も伝わりにくい状況だったため、開発チームは様々な試行錯誤の上、パッケージデザインを現在の白いふわふわな動物、

そして名前を鼻セレブに変更したのです。

 

つまり、ふわふわで柔らかいイメージと、高級感、高品質の印象を表現したということです。

 

 

 

カレーメシ

 

お湯を注ぐだけでカレーライスが食べられる日清食品カップカレー「カレーメシ」

 

 

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https://www.nissin.com › products › brands › currymeshi日清カレーメシ|日清食品グループ-NISSIN FOODS GROUP

 

こちらは、2013年に「カップカレーライス」として発売。

簡単、おいしいということで、人気商品となりました。

 

しかし、一部の消費者から「カレーとライスが混ざった状態だからこれはカレーライスではない」という指摘があったことから、改名を検討。

往来のカレーライスとは異なる、新ジャンルのカレーであることを鑑みて「カレーメシ」というネーミングとなりました。

 

 

 

○売れる商品名のポイント

ここまでいくつか事例をご紹介しました。

では、売れる商品名を作りたいとき、どのようなポイントを抑えれば良いのでしょうか?

 

上記の例からいくつか考えられるポイントがあります。

 

・商品の価値がイメージできるようになっている

 

・親しみを持てる

 

・使い方が理解でき、より良い未来が想像できる

 

 

つまり、これらの要素を商品名に入れることで、あなたの商品の売り上げもアップするかもしれません。

 

 

 

○ネーミングを考えるコツ

とはいえ、いきなりネーミングを考えるのは難しいと思います。

 

そんなとき、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか?

 

ステップ1:「商品の特徴」+「サービス名」

 

(例:カップラーメンなど)

 

 

ステップ2:言葉をいくつか変えてみる

 

(例:お店→ストア、店舗、ショップなど)

 

 

商品名はすぐにできるわけではありません。

ひとつづつステップを踏んで最低でも50個は候補をあげてみてください。

 

もちろん難しいとは思いますが、このような過程を踏んで初めて売上につながるネーミングが出来上がるのです。

 

 

 

 

ネーミングを変えるだけで売り上げが上がったという例は他にもあります。

売上に伸び悩んでいる商品があったら、思い切って商品名を変えてみてはいかがでしょうか?