先輩方に学ぶ 名コピーを読む3つのメリット
コピーを書くのがうまくなりたいと思った時に手っ取り早い方法として、手本となる名コピーを読むことです。
すぐれたコピーを読むメリットは、おもに3つあります。
・名コピーを読む3つのメリット
① 語彙を増やせる
② 言葉遣いを学べる
③ リズムを身につけられる
他の方が書いたコピーや、本を読むことで新しい言葉との出会いがあり、
語彙を増やせます。
言葉は自分で新しく生み出すことはできません。
だから、先人たちの使った言葉を学んで身につけていくしかありません。
また、コピーはリズムも大切ですが、名コピーにあたることで、
心地よいリズム感が身に付いてきます。
○「こんなふうに書きたい」と思える「自分にとっての名コピー」を見つける
では、名コピーはどう選べばいいのでしょうか?
選び方は2通りあります。
・名コピーの選び方
1つ目 自分が好きなコピーを読む
2つ目 著名なコピーライターの方々が書いた本を読む
自分が好きなコピーを読む
読み手によって好き嫌いがあります。
自分が「おもしろい」「好きだな」「こんなコピーを書いてみたい」と思ったコピーがあれば、
それが自分にとっての名コピーです。
自分が好きなコピーを読んでみましょう。
好きだと思えるコピーがない。
何を選べばいいかわからない。
そういう場合は、コピーライターの方々が触れた名コピーをお手本にするのも手です。
有名なもので言えば、伝説的コピーライター ジョン・ケープルズが書いた「ピアノコピー」です。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った、でも弾き始めると、、、」
1920年代に書かれたもので、当時のアメリカ人なら誰もが知っていると言われるほどの超有名なコピー。
コピーライティングの世界で何十年とパクられ(使われ)続けた不朽の名作です。
簡単に説明しますと、「ピアノの前に座るとみんなが笑った」、そのときの笑いは「あいつにピアノが弾けるわけがない。失敗するに決まっている」という、いわば嘲笑。
そして「私」は逆境におかれた弱者です。
「でも弾き始めると、、、」、嘲笑されるであろう眼を背けたくなるはずの場面から、まさかの展開。
ピアノを弾ける自分を証明してみせたことで、「私」に感情移入していた私は、ドヤっと勝ち誇るか、
見返してやったと優越感に浸るか、きっと気分が高揚するでしょう。
私たちは、こういうストーリーが好きなのです。
この「どん底→希望」へと変わる手法をお手本にすれば、誰でも良いコピーが書けるようになるでしょう。
著名なコピーライターの方々が書いた本を読む
本には著名なコピーライターの方々が何年も試行錯誤して、そしてようやく見つけたテクニックなどが書かれています。
そのため、本を読むメリットとして、何年も試行錯誤して見つけたテクニックが簡単に手に入るといった部分と言えるでしょう。
また、多読より「これだ!」と思う「すぐれたコピー術が書かれた本」を繰り返し読んで、
自分の中に取り入れていくほうが効果的です。
どんなスポーツでも楽器演奏でも、同じことを繰り返すなかで技術が身についていきます。
コピーも同様。
同じ本を「繰り返し読む」ことで、血となり肉となっていきます。
学ぶといった意味でもそうですが、考えに悩んで疲れてしまった時に小休止として見てみるのもいいかもしれません。
案外ぼーっと眺めていた方が何かいいアイデアが見つかるかもしれません。