鉄板コピー!「ピアノコピー」を解説

有名なコピーの一つに「ピアノコピー」といったものがあります。

ピアノコピーとは、伝説のコピーライター ジョン・ケープルズが書いた音楽通信講座に勧誘するための広告コピーです。

(ジョン・ケープルズについて→ko-chansblog.hatenablog.com/entry/2021/05/22/205959)

 

書かれたのは1920年代で、当時のアメリカ人なら誰もが知っているほどの超有名なコピーです。

世に出てからコピーライティングの世界で、何十年と真似され続けた不朽の名作。

 

一つのコピーが何十年と真似され続けられるなんて、すごいですよね!

 

しかし、どうしてほとんど変わらないいまま何十年と真似され続けたのでしょうか?

 

理由はストーリーを語っているから。

それも読み手をグッと惹きつける、実に巧妙な心理テクニックを忍ばせて、語っているからです。

 

 

 

                        この記事でわかること

            ・ピアノコピーが使われづけられる理由

            ・とにかくパクる

            ・ピアノコピーのパクり方

          

 

 

なぜ、ピアノコピーが使われ続けられるのか?

 

「私がピアノの前に座るとみんなが笑った、でも弾き始めると、、、」

 

笑いは「あいつにピアノが弾けるわけない。失敗するに決まっている」という、いわば嘲笑。

そして「私」は逆境におかれた弱者です。

 

人から笑われたくない、人前で恥をかきたくない、と誰もが思っています。

しかし逆境に置かれたのが自分だったら、現実では避けたいことだけれど、想像の世界(ストーリー)で

逆境の主人公を自分に置き換えるのは好きなのです。

 

自分も「格闘技の試合で周りからバカにされているのをよそに、簡単に相手を倒す」といった想像をしたことがあります(笑)。

 

「でも弾き始めると、、、」

 

嘲笑されるであろう目を背けたくなるはずの場面からまさかの展開。

ピアノを弾ける自分を証明して見せたことで、「私」に感情移入していた私は、きっと気分が高揚するでしょう。

 

私たちはこういうストーリーが好きなのです。

 

漫画でもドラマでも、強い主人公が当たり前のように勝っても全然面白くありませんよね?

弱い主人公が強敵を倒すから痛快で面白いのです。

 

私たちの感情はそんなストーリーに反応するようにできています。

主人公に共感し、その続きが気になり、物語にグイグイ引き込まれていきます。

 

ピアノコピーはこの部分がうまく応用されているので、何十年も使われてきたのです。

感情のメカニズムが根本から変わらない限り、この先もずっと使われていくでしょう。

 

 

 

とにかくパクリまくる

優秀なコピーはパクりましょう。

 

ここでいう「パクる」とは、そのまま使うといった意味ではなく、イデアを拝借するという意味です。

 

一流のコピーライターほど、新しいコピーをゼロから考えません。

 

全く新しいアイデアなどそうそう簡単に浮かんでくるわけでもないですし、成功するかどうかもわからないからです。

それよりも過去にヒットした、つまり効果が実証されているコピーがあるのだから、それを再利用した方がヒットする確率が高いと分かっているのです。

 

だから、もし反応の高いセールスコピーを書いたり、売れるスクリプト(原稿)を書く場合は、大ヒットした過去のアイデアをどんどんパクりましょう。

 

 

 

ピアノコピーのパクり方

ピアノコピーのアイデアは、多くのセールスコピーに使い回されています。

いくつか例をあげるので参考にしてみてください。

 

「私がウェイターにフランス語で話しかけられると、みんなニヤニヤして見ていました。

 でもフランス語で返事すると、今度はあっけにとられたのです」

 

こちらは、ケープルズ本人がピアノと同じようにフランス語の通信教育の広告に使ったコピーです。

 

「ベストスコア128の僕がゴルフクラブを握ったら、みんなが笑った。

 でもショットを見たとき、みんなは、、、」

 

「東大を受験するといったら、同級生たちがお前には無理だと決めつけてきた。

 でも合格発表当日、みんなの態度が変わった、、、」

 

 

コツがわかると意外と簡単ではないでしょうか。

とても真似しやすく効果絶大なので、セールスコピーを書く人はしっかりと覚えておきましょう。

 

 

 

 

基本は「ダメな主人公→でも実は・・・」という展開です。

 

逆境からの逆転劇。

このようなストーリーはとても好まれるので真似しない理由はないです!

 

あなたも、ピアノコピーを使ったコピーで反応を高めてみては?