購買数アップ! おいしさを伝える「シズル感」
A君がコンビニもしくは観光地を歩いていると、スイーツのPOPや看板を見かけ、思わず買ってしまいました。
皆さんも似たような経験はありませんか?
商品そのものが美味しそうに思え購入した、と言うのが購買理由の大半だと思いますが、もうひとつ、「シズルワード」に惹かれ購入に至ったと言うのもあります。
シズルワード
「ふんわり」「濃厚」など、美味しさを表現する言葉のこと。
購買欲求や食欲をかき立てるのに効果的です。
今回は、お客さんが思わず吸い寄せられてしまう、「シズルワード」の使い方についてお伝えします。
○オノマトペは共感言語
シズルワードの中でも強力なのが、「オノマトペ」です。
「オノマトペ」とは味や音、見た目、モノなどを音で表現したものです。
「ぱくぱく」「ゴロゴロ」「わんわん」「イライラ」など幅広く表現でき、その数およそ5000語近くになります。
それほど種類の多いオノマトペですが、誰が読んでも同じような感覚を持つ言葉が多いのです。
たとえば、「ニャーニャー」と言われたら「猫」を思い浮かぶし、
「イライラ」していると言われたら「機嫌が悪い」と想像できます。
中でも、視覚、味覚、触覚のオノマトペは高い共通認識性が証明されています。
「じゅわっと肉汁&ジューシーなハンバーグ」
「とろ~りクリーミープリン」
と言われたら、写真がなくてもなんとなくイメージできますよね?
簡単に想像できてしまう商品ほど、人の欲望はかき立てられやすいです。
そのため料理やスイーツなどを表現するのに、くどくど説明するよりも、オノマトペで表現したほうが伝わりやすくなります。
しかし、共通認識性の高いオノマトペを使ったシズルワードでも、
性別や年代別で伝わりやすさが変わってしまいます。
http://bmft.co.jp/publication/reports/sizzleword2020/
年々、効果的なシズルワードは変わっていくので、
売れている商品やターゲットを調査しておくことが大切です。
○ニーズに合わせたシズルワードの探し方
どんな商品に対しても同じシズルワードが使えるわけでないところが、「おいしさ」の奥深さだったりします。
パンケーキだと、「もちふわ」「ふっくらもっちり」などが使われていますが、
プリンには、「濃厚」「なめらか」「とろける」などがつけられています。
商品ごとに求められるニーズが違うことを理解したうえで、ニーズにあったシズルワードを探すことが重要となってきます。
シズルワードを意識することによって、その商品をヒット商品にできる可能性もありますよ。
シズルワードで食感などを想像させることで、購買欲を刺激し思わず買ってしまう心理にすることができます。
しかし、ターゲットによって伝わるシズルワードが異なるため、ワードを決める際は慎重につけましょう。