コピーにおけるネガティブ思考とは?

どんな物事でも、ネガティブなことは「マイナス」とされ、ポジティブなことは「プラス」とみなされています。

ネガティブな考え、ポジティブな考えはそれぞれ「ネガティブ思考」「ポジティブ思考」と呼ばれています。

 

 

ネガティブ思考:物事をマイナス面に捉える見方や思考

ポジティブ思考:物事をプラス面に捉える見方や思考

 

 

2つの意味は上記のようなものです。

 

コピーライターがコピーを書く際、必ずしも「ポジティブ思考」が良いとは言い切れません。

 

むしろ、その段階において必要なのはネガティブな思考や視点であり、

それも極度にネガティブな思考や視点を持てるコピーライターほど、

多くの人が反応してしまうコピーを書ける傾向にあります。

 

 

 

○コピーライティングにおけるネガティブ思考とポジティブ思考

一般的に「ポジティブに取り組みなさい」といった考えを持っている方が多いと思います。

もちろん間違いではありませんし、普通ならネガティブなことは考えたくないものです。

 

しかし、コピーに限ってはそれは間違いと思います。

むしろコピーでは「ネガティブな思考でコピーや文章を書くべき」だと考えます。

 

ネガティブいわゆるマイナス思考におとしいれたら「なぜ、そうなってしまうのか」と考え、

「こんな未来は回避したい」と行動に移させやすくなります。

 

例として

 

(ポジティブ思考) 「宝くじを買えば3億円が手に入ります」

(ネガティブ思考) 「宝くじを買わなければ3億円を得るチャンスを失います」

 

 

パッとみたとき、ネガティブ思考の方が印象強く感じたのではないでしょうか?

 

そして実際にこのコピーを出したら、おそらく販売率も上がるのではないでしょうか。

 

「より確実に成果を上げるための可能性の追求」

 

という視点で捉えるなら「ネガティブな思考」は、

あらゆる物事を進めていく上で不可欠なものであるはずです。

 

ここでようやく

 

「コピーライターはネガティブであれ」

 

という本題に結びつきます。

 

大前提として「コピー」や「文章」にあたるものは、

 

・限りなく疑り深いマイナス思考な人

・限りなくネガティブに物事を捉える人

 

このような人でも興味を持ってしまうようなコピー、納得して信じてしまうような文章こそが

実際に「高い反応」を生み出すのです。

 

故に、コピーライターという立場に限らず、

自分が書き上げた文章を人に公開し、そこで高い反応を見込んでいく上では、

 

・限りなく疑り深いマイナス思考な人

・限りなくネガティブに物事を捉える人

 

このような人たちに読まれることを想定してイメージを膨らませ、

その前提でコピーや文章を作らなければいけません。

 

少なくとも、

 

・疑うことを知らない楽観的な人

・物事をとにかく前向きに捉えている人

 

このような「ポジティブな人」の反応のみを想定してしまっては、

高い反応を見込めるコピーや文章は書けません。

 

多くの人は与えられた情報の1つ1つに警戒心を抱き、

少しでもそこに不信感や不安を感じたら、

 

「買わない理由」

「申し込まない理由」

 

を正当化するためにネガティブな思考を作り出します。

 

それが「消費者心理」の在るべき思考の流れであり、

結果、大多数の人は商品を「買わない」のです。

 

情報業界で言えば商品の販売ページにフラットなアクセスを集めた際、

その成約率が1%(100人に1人)でいい方と言われているのは

多くの消費者心理における基本ベースが、

 

「疑いを前提としたマイナス思考」

「与えられた情報をネガティブに捉える思考」

 

であるからに他なりません。

 

よって、ウェブ上で高い反応を取れるコピーや文章を書くには、

真理、思考のベースが上記のような人達であることを想定し、

反応するものを書かなければいけません。

 

そのためには、書き手自身が「ネガティブな思考」を持ち、

読み手側のあらゆるネガティブな解釈を前提に捉えながら、

1つ1つの文章を丁寧に綴っていかなければいけません。

 

自分が絞り出した言葉の1つ1つが、

 

・限りなく疑り深いマイナス思考な人

・限りなくネガティブに物事を捉える人

 

このような人たちにどのように映るか。

 

自分が書き上げたコピーや文章が実際に上記のような人たちにどのように捉えられるか。

 

そんな読み手側の「心の声」との対話を重ねながら、

何を、どう話すか、どんな言葉を選ぶべきかを考え、

1文1文、文章を綴っていかなければいけないということです。

 

また、間違っても、

 

「これで興味を持つだろう」

「これで信じてもらえるだろう」

「これで前向きに捉えてくれるだろう」

 

と、このような前提でポジティブな思考の読者だけ想定して、

楽観的に言葉を並べていくべきではありません。

 

 

 

○コピーに対し、常に「疑いの目」と「不信感」を

 

高い反応と良質なコピーを次々と書き上げられるステージ。

 

そこに立つには、まず自分が書き上げたコピーに対して、常に疑いの目を向けていく必要があり、

そこへ不信感を持ち続ける姿勢が大切です。

 

「このように疑う人がいるかもしれない」

「このように不信感を抱く人がいるかもしれない」

「ここに不安を感じる人がいるかもしれない」

 

そんな洞察力を高い感度で見据えながら、

 

・限りなく疑り深いマイナス思考な人

・限りなくネガティブに物事を捉える人

 

このような人達でも興味を抱いてしまうようなコピーや、

信用してしまうような文章を書き上げていくことが出来てこそ、

多くの人の「反応」を見込めるようになるのです。

 

「これではまだまだ反応は取れないんじゃないか」

 

そんなネガティブな思考で書いたコピーや文章を捉え、その精度を高めていく必要がある。

コピーライターはそれくらいじゃなければいけません。

 

そういった意味では、文章やコピーを書いていく際における

ネガティブなマイナス思考は必要不可欠なものであり、

そのような思考を自ら手がけた文章そのものへ向けてこそ、

 

「反応を妨げてしまう、あらゆる可能性の排除」

 

を限りなく「俯瞰的な視点」で行えるようになります。

 

そこに「ポジティブなプラス思考」は不要であり、

下手に楽観的な視点でコピーや文章を書き上げてしまうと、

低い反応を得ることになってしまいます。

 

常に自分のコピーや文章に「疑いの目」を向け、

そこに「強い不信感」を抱くようにしてこそ、

 

「至らないもの」

 

がそこに見えてくるようになるはずです。

 

 

文章やコピーを客観的、俯瞰的に捉える視点においては、

ネガティブなマイナス思考こそが、

 

「その反応を高めるための追求の余地」

 

を高い精度で導き出してくれる要因になるということです。

 

そのような思考を存分に書き上げたコピーや文章へ向け、

精度を高めるための「追求」の視点に活用していけば、

そのコピー、文章の反応は確実に高まるはずです。

 

ネガティブな思考、マイナス思考などは、

自分自身の「内面」へ向けるのではなく、

 

「結果を向上させるための可能性を追求する視点」

 

に対して向けていけば、それは「強力な武器」になります。

 

とくに不特定多数の人から高い反応を見込むべく、

広告などにあたるコピーや文章を書き上げていく上では、

 

「ネガティブなマイナス思考」

 

こそが必要なものであると言えます。

 

逆に「ポジティブなプラス思考」にあたるものは、

自分自身の内面へ向けることで行動意欲につなげるべきものでもあり、

その反面、物事の結果を楽観的に見る方向へ向けるべきではありません。

 

つまり、ポジティブな思考、ネガティブな思考は、

 

ポジティブな思考:内面へ向けて「行動意欲」へと結びつける

ネガティブな思考:実務へ向けて「結果の追求」へと結びつける

 

これこそがそれぞれの思考を向けるべき方向性であり、

コピーライターにとっての「実務」にあたるものは

 

「コピーや文章を書き上げていくこと」

 

に他なりません。

 

その際に、限りなくネガティブな思考を向けていくべきであり、ポジティブな楽観的思考をほぼシャットアウトした上で、

 

「疑われること」

「信用してもらえないこと」

「情報をネガティブに受け取られること」

 

を前提にコピーや文章を書き上げていくようにしてください。

 

自分が書き上げたコピーや文章が読者の目にどう映るか、どのように捉えられるか。

 

そんな読み手側の「心の声」との対話を重ねながら、

何を話すか、どう話すか、どんな言葉を選ぶべきかを考え、

1つ1つのコピー、文章を絞り出していく必要があるのです。

 

そのために「疑いの目」や「不信感」といった、

ネガティブな思考を自らの文章に向けていく必要があり、

そのような思考を抜きにして高い反応を見込めるコピーや文章は

まず、書き上げていくことは「出来ない」ということです。

 

コピーライターは「ネガティブ」でなければならない。

 

その真意は、

 

コピーや文章をネガティブに捉える思考こそが、

高い反応を生み出せる文章やコピーの創作に繋がる

 

という論理からくるものであり、

多くの人が口を揃えて言うような

 

「ポジティブな思考は善」

「ネガティブな思考は悪」

 

という頭ごなしな論理を当然のように捉えるのではなく、

それぞれの思考はどちらも方向性によっては必要なものなのです。

 

ポジティブな思考:内面へ向けて「行動意欲」へと結びつける

ネガティブな思考:実務へ向けて「結果の追求」へと結びつける

 

それぞれの思考は、その方向性を上記のように捉えた上で、

自らの「行動意欲」と「結果」結びつけていくべきだと思います。

 

それこそ、あらゆる物事が「うまくいかない人」ほど、

ポジティブな思考を無根拠な結果に結びつけてしまうことで

 

「結果の追求」

 

を疎かにしている傾向にありますし、

あらゆる物事に「挫折してしまう人」ほど、

ネガティブな思考を内面に向けてしまうことで、

行動意欲そのものを消沈させています。

 

自らのコピーには常に「疑いの目」を向けて「不信感」を抱き、

ネガティブな思考でその精度を追求しなければならないということです。

 

 

 

このブログを見て、少しでも思考が変わったのなら幸いです。