実証済み!テストの検証方法
コピーを書き終え添削もしたら、本当にそのコピーが反応率を上げてくれるのか「テスト」する必要があります。
自分が「良いものが書けた!」と満足していても、結局そのコピーを見るのはお客さんなのですからお客さんの心に響かないと意味がありません。
とはいっても、コピーのテストって具体的に何をすれば良いの?と思うかもしれませんがご安心を。
実証済みの成果を上げるため「テストの検証方法」を紹介していきます!
○テスト検証の体系的理論
テスト検証の厳密な方法は、複雑ですが今回はわかりやすく3つのステップでお話ししていきます。
具体的には「テスト項目」→「テストパターン」→「ノウハウの習得」の3ステップで進めていきます。
1.テスト項目 (何を評価するのか)
テストは最低2種類、もしくはそれ以上のクリエイティブを同条件で一斉配信します。
そして、売り上げやレスポンス順に並べ、
効果の高かったクリエイティブに「共通する特徴」、
効果が高かったクリエイティブのみにある「特異性」を抜き出します。
下記の図の場合、A、B、C、Dの4種類のクリエイティブテストをして、順位別に並べます。
高レスポンスと低レスポンスがはっきりと分かれていたら、低レスポンスはとにかく無視しましょう。
高レスポンスクリエイティブ群の「共通する特徴」、1位のクリエイティブのみに存在する「特異性」を抜き出すことが、テストのゴールとなります。
(https://diamond.jp/articles/-/93587)
テストをする際、次の項目がクリアできているかチェックしましょう。
[テスト検証のチェックリスト]
・見出し、小見出し:訴求ポイント、言い回し、文字の大きさ、位置
・ビジュアル:テーマ、大きさ、種類、位置
・レイアウトや色使い:成功例と失敗例の全般的な違いのすべて
・コピー:分量、書体と文字の大きさ
・オファー:注文や購入方法も含む
・サイズ:掲載ページに対する広告サイズの割合
・媒体:媒体名、種類、日刊/週刊/月刊の別
・位置:掲載媒体中のどのあたりの掲載されたか
チェックリストを見て、どの項目が効き(成功)、どの項目が効いていない(失敗)か記録を取るようにしましょう。
2.テストパターン (どうやって設計するのか)
評価項目が決まったら、次は「キャッチコピー」×「オファー」のテストパターンを設計します。
例えば、キャッチコピーは「新情報訴求」と「価格訴求」の2タイプとし、
オファーは「値引き」と「もう1個のおまけ」の2タイプがあるとします。
そうすると、テストパターンはA、B、C、Dの4タイプ(キャッチコピー2タイプ×オファー2タイプ)になります。
このように設計していきます。
[テストパターンの設計]
テスト項目
キャッチコピー オファー
パターンA 新情報訴求 値引き
パターンB 新情報訴求 もう1個おまけ
パターンC 価格訴求 値引き
パターンD 価格訴求 もう1個おまけ
こうして設計したものを実際に、同条件(同じ数、同じ時期、同じ方法)で投下し、後はレスポンスや売上順に並べます。
[テスト実施後のパターン結果]
テスト項目
キャッチコピー オファー
パターンC 価格訴求 値引き
パターンD 価格訴求 もう1個おまけ
パターンA 新情報訴求 値引き
パターンB 新情報訴求 もう1個おまけ
ここから、どのような分析結果が得られるのかを抜き出しましょう。
3.ノウハウの習得(どう分析し、次に活かすか)
[テスト結果からの分析]
テスト項目
キャッチコピー オファー
パターンC 価格訴求 値引き 分析する
パターンD 価格訴求 もう1個おまけ 分析する
パターンA 新情報訴求 値引き 無視する
パターンB 新情報訴求 もう1個おまけ 無視する
⚪︎発見① 「新情報訴求」より「価格訴求」が効く
⚪︎発見② 「もう1個おまけオファー」より「値引きオファー」が効く
↓
⚪︎ノウハウ:この商品は、「安い価格」が効果的
⚪︎次へのテスト展開:キャッチコピーとオファーは、「特価訴求」して試す
発見として、
①キャッチコピーは「新情報訴求」より「価格訴求」が効いている
②オファーは「もう1個おまけ」より「値引き」が効いている。
この分析結果をもとに、何かしらの考察をひねり出します。
考えられるのは「この商品を購入する顧客は、価格を重視する」ということ。
その結果に基づき、この商品のコピーには「新情報訴求」は使わず、
「価格訴求+割引オファー」が必勝コピーとなります。
この必勝コピーから派生させたテストパターンをつくり、次なる成功パターンへと検証をしていく。
これを何度も繰り返すことで、独自のノウハウがだんだんたまってきます。
(まとめ)
①テスト設計を「マトリクス化」する
「キャッチコピー」×「オファー」の2項目で2~4種類のテストパターンを設計。
テスト検証後、そのパターンをレスポンスや売上順に並べ、分析に備える。
②「事実」を発見し、「ノウハウ」を考察する
ざっくり、高レスポンスと低レスポンスに区分けしたら、低レスポンスは一切無視し、今後使わないようにする。
高レスポンス群のみを分析対象とし、まず共通する、もしくは特異な「事実」のみを発見する。
その「事実」から、考察して「ノウハウ」を絞り出す。
「ノウハウ」は次の検証材料とし、大切にとっておきましょう。
コピーを書き終えたら、実際にどんな反応を呼ぶのかテストをし、より良いものへと修正していきましょう。