レスポンスを高める 「レイアウト」と「装飾」のコツ

セールスコピーは文章ももちろん大事ですが、それと同じように気を使わなければいけないものがあります。

「レイアウト」「装飾」です。

この2つの重要性と、読んでもらう確率を上げるテクニックをご紹介していきます。

 

 

 

○目的は1つ

 

セールスコピーで求められる「レイアウト」と「装飾」は、たった1つの目的を果たすために

存在します。

それは、広告のレスポンスアップ。

 

もっとたくさん読まれて、もっとたくさんの反応を得るための「レイアウト」と「装飾」が求められます。

 

今回ご紹介する「レイアウト」と「装飾」は、それぞれ次の意味を表します。

 

 

・レイアウトとは?

 

「情報を配列」すること。

より良いレスポンスを得るために、キャッチコピー、画像、リードコピー、ボディコピーなどの

広告要素を、効果的に配列する。

 

 

・装飾とは?

 

「飾る」こと。

見栄えのイメージが強い言葉ですが、セールスコピーの場合、

広告のレスポンスを高めるために装飾を施します。

 

 

 

○レスポンスを高める「レイアウト」と「装飾」のコツ

 

広告のレスポンスアップを目的としたレイアウトと装飾では、

次の3つが重要なポイントです。

 

 

レスポンスを高める「レイアウト」と「装飾」3つのポイント

 

ポイント① 「読みやすくする」

 

セールスコピーは文章量が多くなりがちです。

そのため、読むストレスを1%でも減らすレイアウトと装飾が求められます。

 

ポイント② 「順序よく読んでもらえるように誘導する」

 

ボディコピーは語る順序(構成)が大切です。

こちらが意図した順序で読んでもらうレイアウトと装飾が求められます。

 

ポイント③ 「読んでほしい箇所へと誘導する」

 

魅力的なオファーや社会証明など、レスポンスに大きな影響をもたらす必読部分へ

誘導するレイアウトと装飾が求められます。

 

 

この3つを満たすための基本技術を解説していきます。

 

 

 

読みやすくする方法①

「KISSを忘れない」

 

読みやすさとは何か?

それは”シンプル”であること。

 

広告の父と呼ばれたデイビット・オグルビーは、次の名言を残しています。

“Keep It Simple Stupid” (シンプルにしなさい)

 

頭文字をとって「KISS」と呼ばれています。

読みやすいデザインは常にシンプル。

わざわざ複雑に考える必要はありません。

 

レイアウトに悩んだらKISSを思い出しましょう。

シンプルに、もっとシンプルになるように心がけましょう。

 

 

読みやすくする方法②

「奇をてらったフォントは使わない」

 

次の2つのうち、どちらが読みやすいでしょうか?

 

 

      レイアウトや装飾に悩んだら      レイアウトや装飾に悩んだら     

       KISSを思い出してください。      KISSを思い出してください。

       シンプルに、もっとシンプルに      シンプルに、もっとシンプルに

       なるよう心がけましょう。       なるように心がけましょう。

 

 

左のように、奇をてらったフォントは逆効果です。

文字自体は目立ちますが、読みにくくなってしまうので注意してください。

 

 

読みやすくする方法③

「カラフルにしすぎない」

 

文字そのものに色をつけすぎてしまうと、たちまち読みにくくなってしまいます。

色は文字を目立たせる効果がありますが、使い所が肝心です。

 

どうしても読んでほしい情報だけに色をつけましょう。

 

もし、色をつけようか悩んだ場合は、つけない方を選んでください。

それだけで、読みやすさはアップします。

 

 

読みやすくする方法④

「白抜きよりも、白地に黒文字」

 

次この2つですが、どちらが読みやすいでしょうか?

 

 

      フォントは、読者が普段から見慣れて     フォントは、読者が普段から見慣れて

     いるものを使うこと。              いるものを使うこと。

     紙媒体であれば、書籍、雑誌、新聞な     紙媒体であれば、書籍、雑誌、新聞な

     どで使われているテキストとおなじ      どで使われているテキストとおなじ

     フォントを推奨します。           フォントを推奨します。

 

 

左は「白抜き」と呼ばれますが、読みにくくなってしまいます。

ボディコピーは、基本的に白背景と黒文字にしましょう。

 

ただし、小見出しや、ワンポイントで目立たせたい短い文章においては、

白抜きを使うと視認性効果がアップするので、使い分けが重要です。

 

 

読みやすくする方法⑤

「行頭と行末を揃える」

 

次の2のうち、どちらが読みやすいでしょうか?

 

 

    ボディコピーは、基本的に          ボディコピーは、基本的に白背景と

   白背景と黒文字にしてください。         黒文字にしてください。ただし、小

   ただし、小見出しや、ワンポイントで                 見出しや、ワンポイントで目立たせ

    目立たせたい短い文章においては        たい短い文章においては白抜きを使

    白抜きを使うと視認性効果が          うと視認性効果がアップするので、

   アップするので、使い分けが重要です。       使い分けが重要です。

 

 

右側は、「行頭」と「行末」が揃っています。

「行頭」と「行末」が揃っていないと、過度に視線を動かすことになり疲れます。

長文になると、この差は、読み手のストレスに大きな影響を与えるので要注意を。

 

 

読みやすくする方法⑥

「改行する」

 

広告は、文字が詰まりすぎていると読む気を失います。

 

この問題を解決するのが改行です。

改行を効果的に使えば、大量の情報を、小さな情報の塊に見せることができ、

読むストレスが軽減されます。

 

LPやDMなど、文章量が多くなる媒体では、特に重要なので注意してください。

 

目安としては3~4行で改行しましょう。

 

 

読みやすくする方法⑦

「空白を使う」

 

空白をうまく使うことで、文章の圧迫感を軽減することができます。

 

次の2つを見比べてみましょう。

 

 

         改行で注意すること          改行で注意すること

       改行は、大量の情報を小さな       改行は、大量の情報を小さな情報の

       情報の塊に見せることができ、      

       読むストレスが軽減されます。         塊に見せることができ、読むストレスが

       国語的なルールは気にしなく

       ても問題ありません。           軽減されます。国語的なルールは気にし

 

                            なくても問題ありません。

 

 

右側のように、余白は文章の圧迫感を軽減する効果があります。

 

ムダな余白は意味がありませんが、読みやすさを高めるための余白は必要です。

 

 

 

素晴らしいものが書ければ文章だけでも反応が取れると思いますが、

そこにレイアウトと装飾に気をつけることで、さらに高い反応を得ることができます。

セールスレターを書く際などに、見直してみてはいかがでしょうか?