興味が湧く 企画書タイトルの付け方

プレゼンや商品発表会の際に必ずと言っていいほど用いられる企画書。

内容といった中身はもちろん大事ですが、入りの導入部でもあるタイトルも疎かにしてはいけません。

 

そこで、内容に興味を持ってもらいやすくなる企画書のコピーをお話ししていきます。

 

 

 

○実例から学ぶ 企画書で役に立つコピー術 10パターン

 

 

1. 読み手に語りかける感じにしてみる

 

キャッチコピーの王道といっても良い、語りかけるタイプ。

 

人は、語りかけられると、つい答えを出してしまいがちです。

その性質をうまく利用します。

 

 

 

                  「あなたとクルマ、どんな物語がありますか」

 

     SUBARUのショートフィルム 「Your story with」)

 

 

今まで愛用してきた車ですと、数多くの思い出があると思います。

愛車で出かけた場所、乗せた人、うっかりつけてしまった傷などなど、さまざまな思い出がよみがえってくるコピーとなっています。

 

 

 

2. 適切なひらがなやカタカナで表記してみる

 

私たちは、漢字にできるものはできる限り漢字に変換します。

おそらく、義務教育の中でそういった知識が身についていったのでしょう。

 

しかし、人に何かを伝えるためには、漢字ばかりではダメだと気づきます。

漢字で見慣れた文字を急にカタカナにされると、ドキッとします。

 

 

 

                     「はやい、やすい、うまい」

 

吉野家

 

 

「早い、安い、美味い」ですと、漢字がぎゅっと詰まれている感じがし、読みにくいなと思われるでしょう。

ひらがなにし、文字数を増やすことでそれに比例し、読む時間も増やすことができ、読み手に「きっかけ」を与えることができます。

 

 

 

3. 数字を使って表現してみる

 

数字を入れて表現することで、具体的にイメージさせやすくなります。

 

 

 

                      「1000曲をポケットに」

 

(Apple iPod)

 

 

今ではたくさんの音楽を持ち運べることに驚きはませんが、この時代は数曲を入れることしかできなかった背景があるからこそ、「1000曲」にインパクトがあるわけです。

 

 

 

4. 有名な言葉・名言をもじる

 

有名な言葉(名言)は、すでに共通理解があり、説明せずとも伝わるという強みがあります。

もともとの曲や名言が持っている雰囲気に、うまく当てはめることができれば、親しみやすいコピーに変わります。

 

 

 

                「時代は赤信号。でも、みんなで動けば、怖くない。」

 

(トヨタ自動車)

 

 

赤信号みんなで渡れば怖くない

 

子どものころ、「マネしちゃダメ」で聞き馴染みのあるこのフレーズも、時代をよく切り取ったキャッチコピーに変わります。

 

 

 

5. 単語を重ねてみる

 

伝えたい言葉を重ね重ね使うことで、求心力が増し、言葉に深みが出たように感じます。

 

 

 

                 「お前のモノは俺のモノ、俺のモノは俺のモノ」

 

ジャイアンドラえもん」)

 

 

ドラえもんに登場するジャイアンの名言です。

この場合だと、重ねられている言葉は「俺のモノ」となります。

 

 

 

6. 対句にしてみる

 

子供と大人、仕事と遊び、お金と時間。

相反する言葉を使って、強調したい言葉を説明できれば、求心力が大きくなります。

 

 

 

                     「恋って言うから、愛に来た。」

 

(※調べたのですが、元がわからず出典は貼っておりません。 すみません。)

 

 

聞いたことがある方はいると思う、このコピー。

恋(来い)と愛に来た(会いに来た)という言葉を、ユーモアに説明しています。

 

対句にすることで、ドラマを感じさせることもできます。

 

 

 

7.  リズムをつけてみる・韻をふんでみる

 

リズムをつけたり、韻を踏むことで、記憶に残りやすくなります。

また、ついつい口ずさんでみたくなり、そこから広まるなんてことも。

 

 

 

                       「やめられない、とまらない」

 

Calbee かっぱえびせん

 

 

おいしすぎて、お菓子へ伸びる手を引っ込めることができない。

そんな気持ちになってしまう。

 

リズムをつけることによって、親しみやすいコピーへと変わります。

 

 

 

8. 違和感のある言葉と掛け合わせてみる

 

目にしたとき、立ち止まらせる、もしくは振り返らせることができれば、コピーとして最初の関門を突破したと言えるでしょう。

 

 

 

                       「初めまして、詐欺師です。

                        特技はいい人のフリです。」

 

(ACジャパン広告学生賞)

 

 

詐欺師の自己紹介!?と見た時は目を疑ってしまいますよね。

 

しかし、このように違和感を感じる言葉を使うことによって、「え、なんだ?」「どういうことだろう」と

足止めになり、見てくれる人が増えてきます。

 

また、印象にも残りやすくなります。

 

 

 

9. マジックワードを入れてみる

 

無料、あなた、簡単、秘密、秘訣、即効、ご紹介などなど。

これらは、キャッチコピーでよく使われる「マジックワード」と呼ばれる言葉です。

 

心に残るコピーや、強い印象を受けたコピーにはこれらの言葉が含まれていることもあります。

 

 

 

                    「仕事がある。だから君に、来てほしい。」

 

(株式会社 ヒト・コミュニケーションズ)

 

 

君といった言葉(マジックワード)を使うことで、語りかけられている感じがし、目に止まりやすくなっています。

 

 

 

10. ダジャレにしてみる

 

大笑いまではいかないが、どこかクスッとしてしまうダジャレ。

他のコピーがキレイな言葉や、上手い言い回しだからこそ、一際目立つ存在になるのです。

 

 

 

                      「でっかいどお。北海道」

 

全日空さわやかキャンペーン)

 

 

ストレートでシンプルな表現。

しかし、ダジャレをうまく活用していることによって、いまや頭に残りやすい有名なコピーとなっています。

 

 

 

 

企画書のタイトル決めに困った際は、今回ご紹介した10個の例をもとに、

ぜひ、活用してみてください。