キャッチの前に考えるコンセプトコピーとは何かとその違い
広告やマーケティングでよく耳にする言葉「コンセプト」。
こちらは広告における概念、マーケティングで企画を立てる際に軸となる基本的な考え方、を意味します。
そんな企画立案する中でよく使われるのが「コンセプト=考え方・テーマ」を端的な言葉で表現した
「コンセプトコピー」です。
○コンセプトコピーとキャッチコピーの違い
「コンセプトコピー」と「キャッチコピー」の違いとは何か、ざっくりいいますと、
企画書の中だけで使われるのがコンセプトコピー、
実際の制作物に使われるのがキャッチコピー、
と考えてもらえば良いです。
簡単に表現すると
関係者のためにあるのがコンセプトコピー、
ターゲット(消費者)のためにあるのがキャッチコピー、
となります。
図にすると次のような感じです。
○コンセプトコピーは「企画書内で使う言葉」
マーケティング企画で使われる用語としてのコンセプトとは、全体を貫く基本的な考え方のこと。
わかりやすく例えると「テーマ」でしょう。
このコンセプトは企画のさまざまな施策の基となります。
テーマとは、考え方や方向性のことなので、企画書や立体物の完成形に登場するものではありません。
具体的には、「どんな感じのデザインにしようか」「どんな施策をしようか」など具体的な展開を考えて
いく方向を定めるものです。
(例)
新たなテーマパークを作る際にコンセプトを「食べ物」にすれば、
パンやケーキ、お菓子などがデザインされたアトラクションが出てきたりするでしょう。
○コンセプトコピーの書き方に決まりはない
企画書を作成する、プレゼンをする際に、相手に「コンセプト」をわかりやすく伝えるための言葉が
コンセプトコピーです。
理想形は規格に必要な「誰に」「何を」「どのように」という要素が含まれている(直接書いていなくてもそれが伝わるような言葉になっている)ことです。
企画書作成において、コンセプトコピーをわかりやすく、またプレゼンしやすくするために、
コンセプトコピーやキャッチコピーのようになる場合もあります。
もちろん、それでも問題ありません。
その企画で「何を伝えたいのか」が分かるようにすることが重要なのです。
また、コンセプトに挙げたものが、実際の企画内容に反映させているかどうかで、
企画のまとまりや訴求力に差が出てきます。
(例)
健康ドリンクの販売施策で、
コンセプトが「受験生を応援する」である場合。
コンセプトとキャッチコピーを兼ねるような表現「頑張れ!受験生。」にすれば、
制作物に使うこともできますし、企画書に使ってもOKです。
プレゼン相手にも、消費者にも、意味は伝わるでしょう。
コンセプトコピーとキャッチコピーがごっちゃにならないように気おつけましょう。